ご存知ですか
子供の成長と靴の関係
子供の足とは
子供の足は、大人の足とは違います。生まれたての赤ちゃんの足は、骨の数が1本足りないのです。
足の大きさは最終的に出産時の約3倍にまで成長し、大人の足は片足26個の骨で形成されていますが、子供は約4歳から5歳頃にようやく骨格が整ってきます。そうして18歳くらいにやっと足の骨が完成するのです。それまでは軟骨が中心でとても柔らかく、外圧を受けやすい状況です。
骨や骨格を形成している時期に、良くない靴を履いていたら、悪い姿勢や、足の形のまま、骨格が作られてしまいます。
ですから成長過程にある子供の靴は、大人の靴以上に慎重に選ばなくてはいけないのです。
赤ちゃんの足
赤ちゃんの足は脂肪が多く、やわらかくてふっくらしています、そのために土踏まずがあまりはっきりしていなくて全体に扁平な形です。
またふくらはぎにある腓腸筋が充分に発達していないため、重い上半身を上手に支えられません。ですから赤ちゃんは、たっち、あんよの姿勢が不安定で、しりもちをつきやすいのです。
幼少期の足
ダイナミックに遊んだり、土踏まずの形成が始まる時期です。
足の骨はまだ柔らかいのですが、7歳くらいまでには人間としての動作がほとんどできるようになります。
柔らかい足の骨を保護しつつ、衛生的な素材で、激しい動きにも足がズレない、ヒモかマジックテープのものを選びましょう。かかとの痛みや靴擦れのトラブルがないかも注意する事が大切です。
買い替えの時期としては、4歳以降は6ヶ月が目安となります。
成長期の足
ある程度足の骨がしっかりしてきた成長期の子供の足は、さまざまな刺激を受けることで、骨や筋肉の発達が促がされます。
思いっきり遊ぶ中で前後左右のバランス能力が磨かれたり、指先を開いたり閉じたりしてグリップや蹴り出しの力が増すなど、元気な足へと育っていきます。この時期は、活発に活動し、一気に足が成長する時期なので、足の成長を妨げない靴選びが必要です。
幼児の足の成長は身体・頭脳の成長に大きな影響を及ぼします。
知らなかったではすまされない、靴のさまざまな障害を紹介します。
・ 通気性のない靴 … 運動靴皮膚炎
・ 先の狭い靴 … 外反母趾
・ 底の材料が悪い靴 … 足首・カカト・ヒザ・腰・関節痛
・ プラスチック製の底 … 皮膚炎・水虫・膝痛・腰痛になりやすい
・ ビニール胛布の靴 … 皮膚炎・水虫・膝痛・腰痛になりやすい
・ その他 … 運動性貧血症